これまでは、「イオンモール」や「アリオ」「ららぽーと」といった、どちらかというと郊外にあるショッピングモールを中心にご紹介してきましたが、今回はちょっと趣向を変えて、東京都心部にある大規模複合施設「六本木ヒルズ」をご紹介したいと思います。
六本木ヒルズの概要
六本木ヒルズは、東京都港区六本木六丁目に所在する大規模複合施設です。
大手不動産会社の森ビルがテレビ朝日や個人地権者と共同で再開発をした施設で、開業は2003年4月。つい最近できたばかりと思っていましたが、もう15年も経つんですね。
敷地面積は84,801㎡で、東京ドーム1.8個分もの広さ。東京都心の既成市街地に、これだけまとまった土地を確保するのはきっと大変だったでしょうね。ちなみに六本木ヒルズの再開発事業は完成までにはなんと17年もの歳月を要したとこのこと。森ビルさんの地道な努力の賜物です。
六本木ヒルズの各施設
六本木ヒルズはオフィス、商業施設、ホテル、映画館、住宅、テレビ局、庭園といったいくつもの施設で構成されています。「複合施設」というよりも一つの「街」といったほうが適切かもしれません。
六本木ヒルズ森タワー
六本木ヒルズのシンボルは何といっても高さ238mを誇る巨大なオフィスビル「六本木ヒルズ森タワー」です。まるでロボットか鎧のような特徴的な形状をしていて、とても存在感のあるオフィスビルです。六本木ヒルズ森タワーの低層部分にはショッピングゾーン「WEST WALK」、高層部分にはオフィス、最高層部分には東京シティービューという展望台や、森美術館、森アーツセンターギャラリーといった文化施設が配置されています。
オフィス部分には、開発を主導した森ビルをはじめ、ゴールドマンサックスやバークレイズといった外資系金融機関やGoogle(渋谷に移転予定)やGREEといったIT企業などが入居しています。
東京シティビューは、六本木ヒルズ森タワー52階にある展望台です。海抜250mから東京の街を一望できる僕の大好きな場所。六本木って東京23区の真ん中あたりにあるので、東京にある無数のビル群を見渡すことができるんですよね。
メトロハット
メトロハットは、六本木ヒルズの「玄関」にあたり、東京メトロ日比谷線「六本木」駅のコンコースから66プラザまで上がるためのエスカレーターがある筒のようなガラス張りの建築物です。
メトロハットには、「スターバックスコーヒー」や「ローラズカップケーキ東京」などがあります。
66プラザ
メトロハットのエスカレーターを登ると66プラザという広場に出ます。正面には六本木ヒルズ森タワー、右に行けばWEST WALK、左に行けばHILL SIDE。
そして、目の前には巨大な蜘蛛のオブジェ「ママン」。高さ9mもある、とてもインパクトのあるオブジェです。この「ママン」はルイーズ・ブルジョアというアメリカの彫刻家がデザインした作品。
WEST WALK
WEST WALKは、六本木ヒルズ森タワーの低層部分にあるショッピングゾーン。メトロハットを登り、66プラザを左方向に進むと、六本木ヒルズ森タワーの左半分を反対側まで回り込むように配置されています。
「グッチ」や「カルティエ」「ボッテガ・ヴェネタ」といった高級ブランド店、「よし澤」や「イルブリオ」といった有名飲食店が入居していて、やや敷居が高いですが、特別な休日を過ごすのにはいいかもしれません。
HILL SIDE
66プラザを左方向に進むとHILL SIDEがあります。HILL SIDEは六本木ヒルズ森タワーの右半分を反対側まで回り込むように配置されたショッピングゾーン。
「ジョエル・ロブション」や「梅蘭」などの飲食店、「ボーネルンド」や「レゴショップ」などの子供向けの物販店などがあります。
KEYAKIZAKA
KEYAKIZAKAは、六本木けやき坂通りの先にあるショッピングゾーン。HILL SIDEを抜けて連絡ブリッジを渡ったところにあります。六本木けやき坂通りに面する路面店として「ルイ・ヴィトン」や「ジョルジオ・アルマーニ」「ティファニー」「ロレックス」などの高級ブランド店が出店するほか、「ツタヤ トウキョウ ロッポンギ」や「六本木うかい亭」などがあります。
TOHOシネマズ六本木ヒルズ
TOHOシネマズ六本木ヒルズは、六本木けやき坂通りの手前に位置するけやき坂コンプレックスの3階にあります。TOHOシネマズのなかでもフラッグシップシアター(旗艦劇場)の位置づけで、スクリーンが9つもあって、特に7番スクリーンには8.4m×20.2mのTCXⓇという巨大なスクリーンがあります。
六本木ヒルズレジデンス
六本木ヒルズ森タワーの隣にそびえ立つ赤い色の外観の2つの超高層マンションもとても目立つ存在です。2つの超高層マンションを含む全4棟からなる六本木ヒルズレジデンスには総戸数793戸の住宅が配置されています。
六本木ヒルズという人為的に作られた施設が生きている「街」に感じられるのは、人の住む住宅があるからなのかもしれません。
グランドハイアット東京
米国の国際的なホテルグループ「ハイアットホテルアンドリゾーツ」が展開する東京都内でも有数のラグジュアリーホテル。客室数は全389室。
テレビ朝日
テレビ朝日の本社社屋は、HILL SIDEを地下2階まで下りたところにあり、毛利庭園に面しています。総ガラス張りの特徴的な建物で、1階にはドラえもんやクレヨンしんちゃんのオブジェがあったり、徹子の部屋のセットがあったりします。
毛利庭園
毛利庭園は、長門長府藩主(長州毛利家の分家)の麻布上屋敷跡地です。面積は約4,300㎡もあって、ひょうたん池を中心とするとても綺麗な日本庭園になっています。
六本木ヒルズアリーナ
六本木ヒルズアリーナは、HILL SIDEを地下2階まで下りたところ、毛利庭園とテレビ朝日のお隣に位置しています。
巨大な開閉式屋根を持つエンターテイメント施設で、先日、僕ら家族が行った、「子どものためのジャズコンサート&ソーシャル・カルチャー・フェスティバル」もこちらが会場になっていました。
六本木ヒルズノースタワー
東京メトロ日比谷線「六本木」駅のコンコースをメトロハットにむかって進むと左手には六本木ヒルズノースタワーの地下ショッピングゾーンがあります。六本木ヒルズノースタワーは六本木ヒルズが開業したときにはすでにあった既存のビルで、竣工は意外と古く1971年とのこと。
地下鉄「六本木」駅にも近く、六本木通りにも面していますので、地味な存在ですが六本木ヒルズの影の玄関口と言えるかもしれません。
ハリウッドビューティープラザ
ハリウッドビューティープラザは、メトロハットの左手にある森ビルとハリウッド美容専門学校との共同ビル。
ハリウッドビューティープラザの低層部分には、「ザラ」をはじめ「アディダス」「リーボック」「オニツカタイガー」「テーラーメイド」といったスポーツブランド店があります。
その他施設
その他にも六本木ヒルズクロスポイントや六本木ヒルズゲートタワー、けやき坂テラス、大屋根プラザといった施設があります。
六本木ヒルズの特徴
六本木ヒルズは、IT企業や外資系企業、それにヒルズ族の印象が強く、最先端で都会的、シャープでソリッド、おしゃれでラグジュアリー、艶妖で魅力的な、何とも言えない雰囲気があります。
僕ら家族は先日、「子どものためのジャズコンサート&ソーシャル・カルチャー・フェスティバル」に参加するために本当に久しぶりに六本木ヒルズを訪問したのですが、あまり行き慣れないためかすっかり迷ってしまい、結果的にいろいろなところを散策して、一日たっぷりと楽しむことができました。
六本木ヒルズは、沢山の施設が複合していて、立体的に入り組んだ面白い構造をしています。別の階に移動したいのだけど、どこをどう行けば行くことができるのやらさっぱり分からない、でも、行きたいところには行けないけれど、迷ってたどり着いた先には別の新しい発見があったり、なんてことも。まさにラビリンス(迷宮)のような施設です。
まとめ
ということで、今回はいつもと趣向を変えて東京都心部にある大規模複合施設「六本木ヒルズ」をご紹介しました。
僕らもあまり行き慣れないため、迷ってしまい相当歩き回りましたが、結果としてこの巨大な施設を満喫することができました。
行きたいところにはなかなかたどり着けないけれど、行った先には魅力的な何かがあるまさに「迷宮」のような施設です。