前回から2回にわたって日本科学未来館の常設展をご紹介しております。2回目となる今回は3階の常設展示スペースにあります「未来をつくる」です。
日本科学未来館の常設展
日本科学未来館の常設展は、知的好奇心を満たしてくれる、とても見ごたえのある展示スペースです。3階の「未来をつくる」と5階の「世界をさぐる」の2つの展示スペースがあり、この2つの展示スペースを日本科学未来館のシンボル「ジオ・コスモス」をぐるっと回る「オーバルブリッジ」が結ぶような構造になっています。
「世界をさぐる」から「オーバルブリッジ」を渡り「未来をつくる」へ
「未来をつくる」には3階のロビーから直接入ることもできますが、5階の「世界をさぐる」から「オーバルブリッジ」を渡って入ることもできます。日本科学未来館のシンボル「ジオコスモス」をぐるっと回るように設置されたこの「オーバルブリッジ」はなかなか見ごたえのありますので、是非こちらを渡っていただければと思います。
3階の常設展示スペース「未来をつくる」
3階の常設展示スペース「未来をつくる」には、「イノベーション」「ロボット」「情報」「アート」「ラボ」をテーマにした展示があります。
イノベーション
「イノベーション」をテーマにした展示には「技術革新の原動力」「未来逆算思考」があります。
「技術革新の原動力」は、様々な創造力から生み出された科学技術の例を紹介しています。革新的な技術がどのようにして生まれるのか、そのヒントが隠されているかもしれません。
「未来逆算思考」は、50年後を生きる子孫たちに残すことのできる理想の地球を実現するためには?そんな課題をゲーム形式で考えることのできる展示です。
ロボット
「ロボット」をテーマにした展示には「ロボットとくらし」「アンドロイド-人間って、なんだ?」があります。
「ロボットとくらし」ではASIMOの実演や展示によってロボットともに暮らす未来を考えることができます。
「アンドロイド-人間って、なんだ?」には世界最先端のアンドロイドが展示されており、アンドロイドのいる未来と、人間という存在について考えることができます。
情報
「情報」をテーマにした展示には「インターネット物理モデル」「アナグラのうた-消えた博士と残された装置」があります。
「インターネット物理モデル」はインターネットでじゅほうが伝わる仕組みを視覚化した展示です。
「アナグラのうた-消えた博士と残された装置」は約1,000年後の世界を舞台にした空間情報科学を体験できる展示です。
アート
「アート」をテーマにした展示には「零壱庵」があります。
「零壱庵」はスタジオでニュースを読み上げる「コドモロイド」というアンドロイドの姿を見ることができます。
ラボ
「ラボ」をテーマにした展示には「ノーベルQ-ノーベル賞受賞者たちからの問い」「メディアラボ」があります。
「ノーベルQ-ノーベル賞受賞者たちからの問い」は、日本科学未来館がノーベル賞受賞者の方々から「来館者にいつまでも考え続けてもらいたい問い」としてもらったメッセージを紹介しています。
「メディアラボ」は先端情報技術による表現の可能性を定期的な展示更新を行いながら紹介しているスペースです。
現在は第18期展示として「アクティブでいこう!ものぐさ→アスリート火計画」が展示されています。
とにかく楽しい常設展
以上、2回にわたって日本科学未来館の常設展をご紹介しました。最先端で科学的で知的でクリエイティブでインタラクティブで、その問題提起に考えさせられるスペースです。でも決して大人向けではなく、触れたり動かしたりしながら、学ぶことができるので子供たちも夢中になって遊べるような空間になっています。
日本科学未来館の開放的な空間も楽しいですが、是非、常設展にも一度足を運んでいただきたいと思っています。
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